Home > ホンの気持ち★読書 > ★読書。『G線上の悪魔』『クロイツェル・ソナタ』

★読書。『G線上の悪魔』『クロイツェル・ソナタ』

2冊続けて図書館本(つまり古い)で、バイオリン関連タイトル系?のミステリを2冊読んだ。
1冊目は『G線上の悪魔』、たくきよしみつ著。

バイオリンの天才少女と、彼女を想う世界的老ジャズバイオリニスト、日本のクラシックバイオリン界の異端児、音楽評論家、そしてバイオリン製作者。彼らの目の前で、少女の保護者であるバイオリン界の権威が毒殺される。殺したのは誰?

2冊目は『クロイツェル・ソナタ』、夏樹静子著。

クロイツェル・ソナタ (講談社文庫)

音大を目指していた女子高生が、バイオリンを持ったまま行方不明に。事件を中心とした家族模様が、ある計画を絡ませながら、崩壊していく。
感想は……


うーむ。難しいなあ。
結論として、「タイトルだけで選んでも」、かな。
得てして、タイトルや装丁、文庫なら裏に書かれているあらすじなどで、直感的に読む本を決めてしまうところがある。これは、一種の賭けだな、と思いつつも、そのスタイルを変えられない;^^
ネタバレしてしまうので、感想として多くは書けないが……
前者のほうは、「音楽の神に見いだされる真の天才とは、こういうことなんだろうな」と思うと同時に、それは本当に幸せなのだろうか、と思ってしまった。
また、「どうやって殺したか」ではなく「なぜ、誰が殺したか」というところに主眼が置かれている感じで、後半はかなりジェットコースター的展開である。動機のある人大杉。
後者のほうは……辛口で言えば「読まねばよかったかも」。小説に後味の良さを求めるのは間違っているとは思うが、あまりにもみんながみんな、哀しすぎ。
そして、「クロイツェル・ソナタ」というタイトルは象徴的なもので、バイオリンの演奏などはまったく出てこない。
共通することとして、読後感が辛く、特に後者は鬱々となり、「お口直しがほしいーっ!」。
ハッピーエンドが好きな人は、読まないほうがいいだろう。
自分の中で、「もう一度読むことはない」と封印している作品がいくつかある。
大好きな作家である東野圭吾も、北村薫にも。
いくじなしだよなあ、と思いつつ、誰かが理不尽に、あまりにも酷い目に合うことに耐えられなくなるのだ。
ミステリには、例外(日常の謎とか)を除いて、殺人が起きることは必至。
今までは、それが絵空事だからこそ読めていたのかもしれない。
今時の犯罪は、小説なんかよりも酷いものが多すぎて、その結果、小説がリアルすぎてしまう。
犯罪に巻き込まれないだけで、もうけものなのかもしれない……という世の中が哀しい。

タグ: review, ミステリ

ひょっとして関連するかもしれない記事♪

Home > ホンの気持ち★読書 > ★読書。『G線上の悪魔』『クロイツェル・ソナタ』

Search
Feeds
Meta

Return to page top