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★読書。『月の扉』石持浅海

ネタバレには気をつけていますが、読んでいない方は注意。
前回読んだ『扉は閉ざされたまま』の石持浅海さんの作品。
こちらは、『扉〜』よりも前に書かれた、著者の第二作目である。
以下は、本の画像です。



実は、本屋でも何度か手に取っている。
私が本を選ぶときの基準のひとつ、「印象的なタイトルであったから」。
買わなかったのは、その隣にあった同じ著者の『水の迷宮』を買ってしまったからだ(笑)。しかし、こちらはまだ積ん読である。

水の迷宮 (光文社文庫)

というわけで、今回は図書館本。
『月の扉』というタイトルの意味は、かなり読み進まないとわからない。
ある目的を持って、沖縄でハイジャックした3人組。だが、機内で女性の死体が発見される。ハイジャックの成功のためには、この謎は邪魔であり、誰かが解かねばならない。


ハイジャックとかって、「ハードボイルド」になるのかな?
そういう、人質を取り、緻密な計画で持って実行する犯人たちと、密室を解いていくパズラーな部分は、現実的な雰囲気が合致するのだけど、月の扉に関連するいわゆる空想的なところは、ちょっと飛躍していて、それが今まで見たことのない犯人像に繋がっているような感じ。
新興宗教ではない、とはいうんだけど、たぶんそんなイメージなのかな。
カリスマ性を持った人って、現実にもやっぱりいるのだろう。「師匠」ほどではないにしても。
今、子どもたちがとても危機を迎えている中で、刺さる言葉もあった。
悪意に立ち向かうには、同じように悪意を持つしかないのだという部分。
ある意味、当たっているかもしれない。
強さっていったい何なんだろうね?
「戦え」といったどこかの知事がいたけれど、戦えるぐらいならもうとっくに戦ってるだろうね。
ラストをいったいどのように用意するのだろうか、とかなり気にしながら読んだが、うーーーん、そう来たか! 急転直下。ちょっと消化不良かも。
あれだけ賢い真鍋がそういう行動を取るというのが、まずこれまでの性格からちょっと考えられないのでは?
それは、頭が悪すぎじゃないか。それとも、そうじゃない部分が唐突に出されすぎたのか?
あとのふたりにも驚いたね……。
意識的に、それまでパズルな部分を理詰めに進めていたのかもしれない。
ネタバレになるので、あまり書けなくて、読んでない人はワケわからないかもしれない、ごめんね。
でも、たぶん月には不思議な力があるのだろうなあ。
引っ越してから、回りの建物が明るすぎて、あまり夜の空に気を配らなくなった。これは、ちょっと淋しいことだね。
この週末の獅子座流星群。今日は雨で見られなくて、残念。

タグ: review, ミステリ, 石持浅海

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