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★読書。『レストア オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿』太田忠司

ネタバレには気をつけていますが、未読の方は注意。
『レストア オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿』太田忠司。
以下は、本の画像です。

レストア  オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿 (カッパ・ノベルス)

本の装丁も美しい。
オルゴールといえば、ちっちゃい宝石箱のイメージがあるけれど、
大がかりなものは本当に凄い。


オルゴールの音色が、人の心を捉えて離さないのは、
このすごいからくりが、自動で音を奏でている様子を
確かめられるから、なのかもしれない。
(外からよく見えないのもあるんだろうけれど)
何かこう秘密めいた、ささやかな幸せというイメージ。
誰かからプレゼントされた、ってことも多いしね。
主人公の雪永は、心の病を抱えながら
オルゴールと向き合う静かな生活を送っている。
そこに、吹き込むちょっと強い春風みたいなのが、睦月。
強引ではあるけれど、少しずつ雪は溶けたり、積もったり。
オルゴールの絡む謎を解く連作短編が、
最後にはきれいに集結していく。
正直、心の病を持つということは本当に大変なのだと思うし、
罹ったことのない人には理解しがたい部分もあるのだろう。
雪永のつらい状況が、リアリティーを持って表現される。
それでも、そばに誰かいてくれたら、いつかは。
そんな、再生の物語が「レストア」という言葉とシンクロする。
読書中に、偶然小学生がオルゴールを鳴らしたので、
どきーーっとした(笑)。
大好きな狩野俊介くんシリーズの新刊も、久しぶりに出たみたい。
こっちも楽しみ♪

タグ: review, ミステリ, 太田忠司

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