- 2008-04-03 (木) 11:10
- ホンの気持ち★読書
ネタバレには気をつけていますが、未読の方は注意。
『レストア オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿』太田忠司。
以下は、本の画像です。

本の装丁も美しい。
オルゴールといえば、ちっちゃい宝石箱のイメージがあるけれど、
大がかりなものは本当に凄い。
オルゴールの音色が、人の心を捉えて離さないのは、
このすごいからくりが、自動で音を奏でている様子を
確かめられるから、なのかもしれない。
(外からよく見えないのもあるんだろうけれど)
何かこう秘密めいた、ささやかな幸せというイメージ。
誰かからプレゼントされた、ってことも多いしね。
主人公の雪永は、心の病を抱えながら
オルゴールと向き合う静かな生活を送っている。
そこに、吹き込むちょっと強い春風みたいなのが、睦月。
強引ではあるけれど、少しずつ雪は溶けたり、積もったり。
オルゴールの絡む謎を解く連作短編が、
最後にはきれいに集結していく。
正直、心の病を持つということは本当に大変なのだと思うし、
罹ったことのない人には理解しがたい部分もあるのだろう。
雪永のつらい状況が、リアリティーを持って表現される。
それでも、そばに誰かいてくれたら、いつかは。
そんな、再生の物語が「レストア」という言葉とシンクロする。
読書中に、偶然小学生がオルゴールを鳴らしたので、
どきーーっとした(笑)。
大好きな狩野俊介くんシリーズの新刊も、久しぶりに出たみたい。
こっちも楽しみ♪
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