Home > ホンの気持ち★読書 > ★読書。『月読』太田忠司

★読書。『月読』太田忠司

※ネタバレには気をつけていますが、未読の方は注意。



太田忠司さん『月読』を読んだ。

以下は本の画像by amazon。


月読 (文春文庫)



死者の最期の思いを読みとる能力者、「月読」の物語。



太田忠司さんの本は、どれもどこか懐かしい香りがする。

昭和の匂いというのとはちょっと違っていて、それに似ていつつも

独自の世界をたぶん構成しているんだろう。

なので、ケータイとかテレビとかビデオとか出てこない(笑)。

 

この世界もまた、そんな太田的パラレルワールドのひとつ。

誰かが亡くなると、その想いが「月導」という形になって必ず現れる。

それを読み取る能力者が「月読」で、それ以外は特に普通の世界だ。

なのに違和感があまりないのは、もしかしたらそういうことがあっても

不自然じゃないなあ、と思うからかな。

この世界観と設定が秀逸。

 

月導に託された死者の想いは、意外に普通だったりして、

かえってそれがとてもリアルだ。

想いを残して亡くなった人の気持ちが、もし温かいものならば、

遺族も癒されるに違いないが、そうでない場合もあるので

月導を読まないという選択もある……というのがなるほどと思う。

 

物語は、刑事の従姉妹が殺された事件に始まり、さらに別の大きな事件、

過去のある事件を、刑事と共に行動する月読の朔夜が読み解いていく。

エキセントリックな人物もたくさん出てくるので楽しめると思うが、

やっぱりどこか、昔の人物設定の香りがするなあー;^^

 

ストーリーとしては、最後にやられた!

続編が出ているので、ぜひ朔夜さんの活躍が読みたい。

タグ: review, ミステリ, 太田忠司

ひょっとして関連するかもしれない記事♪

Home > ホンの気持ち★読書 > ★読書。『月読』太田忠司

Search
Feeds
Meta

Return to page top