- 2009-01-28 (水) 13:49
- ホンの気持ち★読書
ネタバレには注意していますが、未読の方は注意。
太田忠司さんの『落下する花』。
以下は、本の画像です。
死者の想いをあらわす「月導(つきしるべ)」を読み取ることの
できる「月読」朔夜を主人公にした、短編集。
シリーズ2作目。
この物語が不思議なのは、生活の中に月導と月読が
自然に組み込まれていて、それ以外は私たちの住む世界と
何ら変わりがなく、それに違和感を感じないところ。
ただし、科学の発展はとても遅れているらしい。
それがまたかえって「月」と人類との関係を照らし出す。
前作は長編だったけれど、ちょっと展開に懲った部分があって、
それがなくても十分読ませる世界観だったと私は思うので、
こっちの短編集のほうが、個人的に好き。
亡くなった人が話の中心なのに、普通の殺人ミステリとは違って
とても情感にあふれている。
ちょっと怖い話もあったけど(笑)。
死者の最期の想いについての考え方は、非常にリアルだと思う。
人が最後の最後に考えることって、きっとそんなことだったり
するんだろうなあ……私はどうかなあ。読まれるのが怖いわ(笑)
続編出ないかなー。
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