- 2009-09-16 (水) 15:31
- ホンの気持ち★読書
※ネタバレには気をつけていますが、未読の方は注意。
北村薫さんの『鷺と雪』、やっと読んだ。
でももうだいぶたつので記憶が薄れてるかも(汗)。
以下は本の画像。

帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。
良家の令嬢・英子の目に、時代はどう映るのか。昭和十一年二月、雪の朝、
運命の響きが耳を撃つ―。 (amazon 「BOOKデータベース」より引用)
街の灯 (文春文庫)、玻璃の天 (文春文庫)に続く、上流家庭のお嬢さん英子と
女性運転手ベッキーさんシリーズ完結編。
この作品は直木賞受賞作だが、ファンの間では「遅すぎた受賞」と言われている。
私もそう思うなあ。
個人的には歴史の授業も駆け足で苦手な時代なのだが、
北村さんの描く昭和初期の、光と影の世界にゆったり沈むことができる、
そんなシリーズだ。
どこか、昔のNHKの朝ドラみたいな雰囲気を持ってるのかな。
主人公は決して鉄砲玉ではないけど(笑)。
この人が書くと、いつも清々しいというか、りんと透き通っているというか、
やさしいだけではない「意志」を感じる。
若い人の行く先を見届けたいと言ったベッキーさん、
そして、最後に「信じられない」体験をした英子、
これから大きな渦に飲み込まれていく日本で、何を考え、どんな人生を歩んでいくのか。
もう一度、シリーズを読み返してみたくなった。
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