- 2009-10-07 (水) 14:31
- ホンの気持ち★読書
※ネタバレには注意していますが、未読の方はお気をつけください。
伊坂幸太郎さんの『終末のフール』、やっと読んだ。
以下は本の画像。

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。
amazon(「BOOK」データベースより)から引用
読んだのはだいぶ前なので、記憶が薄れてきているが(汗)、
「読んでよかった」という結論だけは書いておこう;^^
でも、けっこうレビューは分かれてるみたいだね。
設定としてはまさにSFなんだけれども、それがありうるかどうかとか、
そういうことはあまり関係ないような気がする。
確か、新井素子の『ひとめあなたに… 』とかも、そういう設定だった記憶が。
ちょっと懐かしいな、読んでみようかな。
実際、地震や台風被害などによって、壊滅状態の外国の街で
略奪などが起きているところもあるよなあ。
全ての日本人がそうならないとは限らない、というか、
みんながヒステリー状態になったら、特にマスコミなんかに左右されやすい
日本人はどうなっちゃうんだろう、と思うと怖いな。
だって、みのさんがしゃべっただけでスーパーの棚が空になるんだからね。
この小説では、そんな酷い時期を過ぎた頃という設定で、それがとても
活きているなと思った。
「終末」まであと3年を、果たしてどう過ごすのか。
まさに「今日を生きることの意味」。
そんなこと、考えたこともないぬるい人間たちが、もがきながらも答えを出していく。
どこか淡々としているのは、それがどこにでもいる平凡な、
フツーの人たちの物語だからだと思う。
(その他大勢といった感じの。私なんかもそれに含まれる)
ドラマティカルでないほど、リアリティーがある。
連作短編集。一番好きなのは「冬眠のガール」かな。
こういう不思議なやりとりが好き(笑) 癒やされる。
タイトルの付け方はわりと強引だけど、まあそれもいいか。
最後に少しずつリンクがあるのが、また伊坂ワールドという感じ。
それでも状況が状況なので、物語はとても切ない。
たくさんの「生命」を考えさせられる。
もしも私なら……生き抜いて、力の限り家族の笑顔を守りたい。







